身体の表面から約1~5mmの内面

左図は、表皮~筋肉までの模式図(約1~5内側)を載せています。。皮膚は大きく3階層に分かれています。青色の文字の部分が皮膚の階層名。

a:表皮 b:真皮 C:皮下組織

〔d:深筋膜(筋膜リリースの対象部位) e : 筋肉(ストレッチ等の対象部位)]

身体は接触の感覚を、表皮層~真皮層~皮下組織層に在る感覚受容器(触圧や温度などの刺激を感知するもの)で刺激を受け取り、神経に伝え脳で感覚等を認識します。皮膚にある感覚器について記載します。

A:自由神経終末  接触、温度、痛みを感知。表皮~真皮層全体。刺激の強度だけでなく、刺激の背景ある情報も収集する。(例:髪をくしでとかした時の髪の毛全体の状態を教えてくれる) 

B:メルケル小体 圧力、接触を感知。表面下部。皮膚感覚が敏感な場所に多い。 

C:パチニ小体  振動、圧力を感知。真皮~皮下組織層。皮膚に触れた時と離れた時に反応し、非常に細かい振動も感知。また、道具使用時は自分の身体が延長したかのような感覚を感じることができる。  

D:クラウゼ小体  冷感を感知。真皮層。

E:マイスナー小体  低振動、接触を感知。唇や手掌、足底、指や趾、乳頭に存在。

F:ルフェニー小体  皮膚の伸びやねじれを感知。真皮。

感覚受容器は表面から約5㎜内側にあり、身体を守っています。しかし、これらはある程度の刺激がないと感知できません。身体は、体調を崩したり疲れると手足等が浮腫むことがあり、感覚受容器が正常に感知ができないことがあります。時には、マッサージ等でケアをしてあげてください。(私の経験の中では、健康な方の浮腫みによる感覚の低下は、本人の自覚はほぼありません。あまり長引くと、いろいろな痛みのもとになりますので定期的なケアを)