6月~7月のおすすめ食材

この時期のおすすめ食材は、夏に近づき気温が高い日が多くなるため、和漢膳で夏のおすすめ一部のものを紹介します。和漢膳(薬膳)では、夏は「補陰養心といって、陰(血・津液〔水〕)を補い、心臓の機能をケアする食事が大切だと言われています。

なす:体を冷やす。余分な水分を体外に出しむくみをとる

実の淡色野菜。寒性食品(体を冷やす、鎮痛効果、炎症を抑える)性質。甘味で、大腸や胃の機能を高めます。栄養素はビタミンC、B1、カリウム。ルチンやヘスペリジンなど毛細血管を強化する成分も含まれています。皮の部分には、コレステロール値を下げ動脈硬化の予防や、抗酸化作用があります。エネルギーは22kcal/100g。旬は6月~9月。

ジャガイモ:消化によく胃腸にやさしい

根のイモ類。平性食品(滋養、強壮作用がある)性質。甘味で、大腸や脾臓の機能を高める。栄養成分はでんぷん、ビタミンC、B1、カリウム、ナイアシン。エネルギー76kcal/100g。旬は5月~7月※食べ過ぎるとお腹がはりやすくなるため、消化不良の自覚がるときには控えめに

ごぼう:イライラを鎮め心臓に良い

根の淡色野菜。寒性食品性質。甘味、辛味、苦みがあり、肺や肝臓の機能を高める。栄養素はイヌリン、セルロース、リグニン、カリウム、マグネシウム、亜鉛、銅。食物繊維が豊富で、腸内環境を整える。エネルギー65kcal/100g。新ごぼうの旬は6月~7月。※東洋医学では“むくみとりの妙薬”とされているが、食物繊維は消化しにくいので、胃腸の弱い方は控えめに

しょうが:消化が良く胃腸にやさしい

香味野菜。生薬。温熱性(体をあたため新陳代謝を盛んにする)性質。辛味があり、肺、脾臓、胃の機能を高める。栄養成分はカリウム、カルシウム、マグネシウム、ジンゲロン、ショウガオール。血行をよくし、新陳代謝を高める。また、体を温めることで、頭痛や抗菌作用、吐き気を鎮める作用があります。エネルギー30kcal/100g。新しょうがの旬は6月~8月